看護師は時に辛く、責任も重い大変な仕事です。その中でも頑張ろと思えるのはやはり人ありきの職業だからではないでしょうか。ありきたりかもしれませんが、私が元気にするはずの患者さんから元気をもらうことすらあります。
例えば外来では、患者さんは入れ替わり立ち替わりですが、それでも何度か通われて、お会いするうちに顔を覚えてくださいます。私は、待合室での問診を大切にしています。こだわりというか、先輩に教わったときにそうしなさいと言われたことがきっかけです。

 

何より身体の調子が悪くて不安な患者さんやご家族に、先生にかかるまでの待ち時間に安心感を少しでももって頂きたいのです。だから出来るだけ患者さんの目線より下になるよう膝をつき、ゆっくりと、優しい口調で話し、しっかりと患者さんの言葉を受け止めるようにしています。もちろん、マスク越しではありますが、出来るだけ表情も柔らかくつとめています。

 

私自身が勝手にこだわってしていることなのですが、たまにそれに気づいて下さり、「あなたが話を聞きに来てくれると安心するね。」とか、「いつも優しくしてくれてほっとするよ。」などと声をかけて下さいます。そうやって気持ちの面で安心してもらえたときは、本当によかったなという気持ちになれます。
病棟に居たときも同様で、やはり気持ちの繋がりが出来た患者さんは看護師の私に対してとてもよくしてくれるだけでなく、人として優しくしてくださいます。かなり昔の患者さんですが、私の話し方が安心すると言って下さいました。幸いその方の症状は軽く、すぐに退院していかれたのですが、数年たった今でも年賀状や手紙を出して下さったり、お家でとれた野菜なんかを届けてくれたりなど、随分長い付き合いをして下さっています。

 

その方の奥様もわざわざ家に来て下さいました。そこまでは申し訳ないなと思いつつも、やはり人に喜んでいただき、それを表現してもらったときはこの仕事は辛くともその分素敵だなと思えるのです。

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